めぐる旅@タイ

※こちらのブログはすでにLittle Life Laboで公開したものです。

もう帰国してから1週間経っていて、どんどん忘れてしまいそうなので書き留めておきます✍️
スーパーロングレポートですが、良かったら。

去年も参加した、めぐる旅。
生産者さんをめぐって、考えをめぐらせて。

エシカルファッションって結局なんなんだろう、フェアトレードってどういうことなんだろう…と、もう一度自分でどっぷり考える時間があるのもめぐる旅のいいところです。

今回はLLLメンバーのむっちゃんも一緒に行ってきました〜!

そんな今回の旅のキーワードは【リアル】でした。
(昨日運営会議に参加した方は同じ話です)

今回は「アトリエふわり」のひろみさんと、ふわりの工房にお邪魔してきました。
ひろみさんに出会ったのは2年くらい前。
その時のレポートもブログに書いてあるので良かったら読んでみてください。
ここにでてくるおばちゃんに会ってきました!
http://ffft.info/2017/05/29/post-247

タイはまだ「お仕立て文化」が残っているので(素敵!)、工房は基本的には公開しません。
コピーが簡単に作れちゃうので。
ただ、そんな事情がありながらも私たちはふわりの工房にお邪魔させてもらえたんです。どんな感じで働いてるのかなぁー!ってワクワクしながら行ったら、おばちゃんが1人。

ひとり、、、

ふわりが始まった頃からお願いをしているおばちゃんなんですが、ちょーっとクセが強くて笑
おばちゃんがクセ強いというか、タイのおばちゃんはクセが強い。そんな感じなので、決してこのおばちゃんが悪いわけではないんですが、(ちょっと、だいぶ)がめついwwwんです笑

構造としては、おばちゃんがひろみさんとやり取りをしていて、納品数とかに応じておばちゃんが縫い子さんをアサインするといった仕事の仕方をされているので、おばちゃんはリーダーなんですね。
ということは、ひろみさんはおばちゃんにお給料を渡し、縫い子さんにはおばちゃんからお給料が渡されるんです。
が、ここでおばちゃんが報酬を独占してしまっていた、、、ことが最近分かったそう。
おばちゃんは、ふわりカー、ふわりハウス、ふわりファーム…宝石も買ってたって言ってたかな。笑

どんどん豊かになっているわけです。ふわりのおかげで。
とってもフェアトレードじゃん!って一見そう見えるけど、縫い子さんにはちゃんとお金が流れていなかった現実。
エシカルファッション、というかお金とモノの流れを透明に、フェアにすることって本当に難しいことなんだと思いました。

ふわりは日本とバンコクの駐在日本人向けに販売していて、PeopleTreeの規模とは全然違います。
個人でひろみさんがおばちゃんと仕事をしたり、販売をされています。
言ってしまえば、キョリは近いはず。
それでも、フェアトレードって難しい。
なんならよく考えるフェアトレードとは逆転した立場のような。

私は全員がwin-winになればいい、と思ってエシカルファッションを広めたいと思っていますが、やっぱりビジネスになると難しいんだと感じました。

タイのおばちゃんのクセが強いのは、タイがとっても貧しい国だったという時代背景からのようです。
5バーツ=15円でも手にした時は嬉しかった、とおばちゃんは言っていました。
きっと戦後の日本のような、そんな感じなんだろうと思います。
だから、「お金」の優先順位が高いんです。それが普通。
インドではカーストがまだ残っていました。
どの国でも同じようにできるわけではない。
同じようには伝わらないんです。

ブランドのリアルな戦い。葛藤。
ブランドが生産背景を透明にしたいと思っていても、それを実現させる「難しさ」。
この難しさを乗り越えられるために消費者としても何かできないことはないかな、、と思います。

そして、「できることから始める」。

旅の間で話題になったありちゃんの言葉。
難しいからこそ、できることから始める。
難しいけど、できることから始める。
LLLの原点でもあるんじゃないかな。
タイに行ってみる、というのも私の中でのできることでした。
知ったからこそ、こうやってお伝えすることができるので、もっともっとLLLでも色んなことがしたいな(´-`).。oO

最後に、私がこの旅の間に出した
【エシカルファッションとは?】
に対する暫定解(今のところこれ!的な答え)は、
【生産者さんが見えること】
です。

クセの強いおばちゃんだったけど、それでも生産者さんが分かることって本当にすごいことなんです。
ファストファッションはまず分からないです。
スタッフでさえも知らないのに、消費者が知る由も無いですよね。
最近は「エシカル」の語感がいいからか、至る所で見かけるようになりましたが(earthのCMとか)、私の中でエシカルと言えるのは生産者さんが見えることだと思ったので、「これは本当にエシカルかな?」って思った時はこの基準も1つ加えてみようと思います!