めぐるファッションラボ第八回レポート

めぐるファッションラボとは

概要
エシカル・サステナブルファッションを本格的に勉強したい方へ向けた、エシカルファッションブランドINHEELSが主催する勉強会です。
洋服の原料から廃棄までを解説した「循環するファッションー新しいデザインへの挑戦」を、参加者全員で読み進め、意見交換をする形式で勉強します。
日時
3/28〜7/4の間で全8回
場所
CHANNEL 01

第八回の内容 7/4

アジェンダ

「これからについて」自分の意見を発表する振り返り回

内容 

全8回でわかったこと・わからなかったこと・自分がどうしたいか・EF(エシカルファッション)全体がどうなるといいかの4つの観点で付箋に自分の意見を書き出し、1人ずつ発表しました。

また、自分の意見の中で一番大切にしたかったり、気になることも決めました。
それを踏まえて、わからないところのディスカッションだったり、
「この点に関して、自分はこう思う!」みたいなのを発表しました!
今回はほとんど本を使わずに進めたので、みんなの考えがベースになっており、
とても面白かったです!

4つのカテゴリーで出た意見

まず、意見は先ほども書いたように4つの観点がベースとなっています。
縦軸にわかったこと、わからなかったところ。横軸が自分がどうしたいか、
EF全体がどうなるといいかです。
この写真を見てもらえば一目瞭然ですが、みんな「自分」のところ(左側)に多く付箋を貼っていました(笑)
自分ごと化、できてますね(笑)

さて、その中で一番大切にしたいことの意見を大きく4つのカテゴリーに分けてみました!

買う

哲学があるブランドで買いたい/買う理由を明確にして買いたい/国産のものを買いたい(これは私の意見です)

売る

仕事としてEFを売ることをしたい/(お客さんが)買う理由をもって買えるようにしたい/ビジネスモデルとエシカルを成立させたい

作る

デザイナーの役割の大きさを感じた/EFに携わりたい(作りたい)/自分に恥じない仕事をしたい(デザイナー)

その他

モノづくりを学びたい/楽しむのが一番!/プレゼントの変遷

プレゼントの変遷って?と思われる方もたくさんいると思います(笑)
これはめぐるでちょっと出た、「彼女へのプレゼント今昔」の話で、
今回はちょっと触れると混乱するかと思うので、そっとしておきます(笑)

その他みんなが言っていたことは、めぐるのような話し合える場所があることの重要性でした。
自分の意見を吐き出せることは当たり前だけど、他の人の考えも聞いてみること。
それを踏まえて自分の生活に落とし込むこと。
やっぱりこれは人と人で話し合っていくことで生まれることですね^^

EFは過渡期

私がエシカルファッションについて勉強し始めたのは、めぐるの1回目と同じです。
そんな奴が「EFは過渡期」とかいうのもなんかアレなんですけど、
ちゃんと理由があります(笑)

まず、EFという言葉自体の認知度は確実に上がっていて、
だからこそ百貨店もEFで打ち出そうとしています。(これもそう)
そういった中で、百貨店とか消費者だけに売ること・買うことが求められているのではなく、EF自体にも求められていることはあります。
今回でた意見をもとに、大きく2つに分けてみます。
・デザインの幅
・売り方とプロモーション力
この2つが求められる理由を1つずつ考えていきたいと思います。

デザインの幅

これに関しては、私自身すっっっごい感じていることです。
「あぁ!これすっごい欲しい!」みたいになるEFブランドがないんだよなぁって。
私もちゃんと気に入って買わないとそれはそれで失礼かなって思うハードルもあって。
他にも「どこにいっても同じブランドが出店している」っていう意見も出てて、
ほんとそれな」っていう感じです(笑)
EFブランドだからこそ、「ちゃんと愛着を持って買いたい」という気持ちが強くて、
だからもっとデザインの幅が欲しいなと思います。

「高校生向けのブランドがほしい」という意見も、カーディガンとかYシャツとか靴下とか
3年間でそうそう買い換えるものじゃないし、
ある意味一番手に取ってもらいやすい切り口なのかなと思いました。

売り方・プロモーション力

ここ最近でめぐるで一番話題になったのが、「ルミネの広告」です。

ルミネが夏のセールを遅らせるための広告なんですけど、ほんとに伝え方がうまい!
しっかり読んじゃうし、本音というかそういうふうな部分も入れこまれていて、
共感しちゃう(笑)
こんなふうに、エシカルなんて言葉を使わずに、
「量産型になってるけどそれで満足?」みたいな言い方の方が刺さりやすいのかなと思います。
エシカルと言うのか言わないのか、コストの透明化をアピールするのか、
環境配慮をアピールするのか…
どうやってプロモーションしていくのかが重要になってくると思いました。

なんでもいい人(ファッションに興味がない人)に向けたエシカルパックはどうだろう?という話もめぐるでは何回か出ているのですが、
ユーザーメリット」がなければ購入には至らないと思います。
それがデザインなのか、着心地なのか、価格なのか、耐久性なのか…
ニーズとのマッチが大切ですね。(授業でとなるくらい聞きました^^)

脱・宗教化!

恐らく今何らかの形でEFに携わっている方(勉強してたり、購入してたり、作ってたり…)は、薄々気付いていると思います。
EFなんか宗教っぽい(笑)って(笑)
正義なんて人それぞれなんですけど、「だってこれの方が環境負荷が少ないじゃん、
人に優しいじゃん、動物に優しいじゃん。何でそれ選ばないの?」っていう感じしませんか?
これを買わなきゃ悪いみたいな。
でも本当にどう取り入れていくのかは、人それぞれ。
宗教化をとめるためには、
エシカルパックを買う人(エシカルでもエシカルじゃなくても関係ない人)とか、
デザインに幅をもたせてそのブランドが好きな人とか、新しい人を入れていくためにも、
上の2つのことが求められるのかなと思います。

判断できる仕組み

あとは根本的に、「社会のしくみが変わる」こと。これも大事です。

我々が毎日触れているもので、世界の環境に影響を与え続けているものが3つある。それはエネルギー、食料、そしてファッションである。最初の2つは現在、大いに研究されている。今度はファッションの番である。

循環するファッションの一節です。
食料とか、エネルギーってどれだけの何を使っているのか、
私たちの目につくような場所に記載されています。原材料とかね。
こんなに影響を与えているファッションだからこそ、
社会全体も動かなければならないのかなと思います。
ブランドや消費者だけに委ねられていた判断基準を、
正式に決めることも必要だと思っています。
どこの繊維を使って、どんな工場で作られているのか。
MADE IN BANGLADESHのその先を私たちは知りたい。
そこが着目されて、タグとかに表示されるようになることで、
知らない人も「必要だから書いてある情報」だと認識すると思います。

感想

めぐるがなかったら…と思うといいタイミングで出会えたし、本当にこのメンバーでよかったなと思います。
デザイナーさんがいて、パタンナーさんがいて、社会人がいて、学生がいて。
カテゴリー的に偏りがなかったから、いろんな角度からの意見も出たのかなと思います。
学生の意見だからって、それは考えが甘いとか言われることもない。
そんな空間があることが嬉しかったです。

自分の中での成長は、まだほんの少しの知識かもしれないけど、
自分の言葉で語れるようになったことかな。
これは良い/悪いの判断基準と、その理由を言えるようになったこととか、
もっとこうしていくべきとか、
そういう意見もあやふやなままめぐるに参加しだしたので、4ヶ月でそれが固まったことはなによりも成長だと思います。

どれだけ成長したかなんて語りきれないけど、この文章量でなんとなく分かってもらっていいですか(笑)

ゆかさん、布田さん、ありちゃん。
とっっっっても楽しくて、勉強になることばかりでした!ありがとうございました!

全出席!で手作りなのに製品みたいな修了証いただきました☆

まだまだめぐる2期生の活動は続きます^^
次回の服作り参加したかった…

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