フェアトレードの学校レポート*5/12*

こんにちは。Tomooomiです。
今回は5月14日に参加した、People Treeのフェアトレードの学校についてレポートしたいと思います!

フェアトレードの学校 Part2

「フェアトレードってそもそも、何?」という基礎知識に加えて、毎日の生活の中のフェアトレードを衣・食・住(雑貨)に分けて、その活動内容や背景にある社会問題などについて学べる、全4回シリーズ。
実際にものづくりの現場を訪れているスタッフが主な講師となって、それぞれの国や生産者団体のエピソードをお伝えします。

フェアトレードブランドのPeople Treeが開催している全4回のプログラムです。
今回参加した「【衣】手仕事を活かして、デザインを楽しむ」の回が最終回でした。
(6月にも開催されるようです!)

フェアトレードの定義

今までここでもきちんとしたフェアトレードの定義というのは、お話ししていなかったかなと思います。
フェアトレードってどこまで含めるかというところが難しいんです…!
ちゃんと作り手の方に賃金が支払われているのか、教育システムがちゃんとしているのか、環境に優しいのか、動物に対しても優しいのか…
そこで今回学んだ定義はこちらです!
「フェアトレードは、貧困問題と環境問題を、ビジネスの仕組みで解決しようという活動」

フェアトレードジャパンによる定義は下記です。少し固く難しい表現に思えてしまうと思うので、People Treeの定義でイメージしてもらえればいいかなと思います!

フェアトレードとは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」を いいます。

なぜビジネスの仕組みで解決するのか?

寄付をすればいいんじゃないの?という方もいると思います。
ですが、いつまでも寄付を当てにしていたら、その地域の人たちが自立できなくなってしまいます。継続的に支援をするために、ビジネスの仕組みを成り立たせて解決していくことが重要なのです。

Slow fashionってどんなこと?

People Treeの2017ssテーマは”Deep Sea“です。
実は、これの企画が始まったのは2015年10月頃だそうです。
このように早めに企画をすることによって、手仕事で生産にかける時間を十分に確保することができるからです。
これがFast fashionに対してSlow fashionです。
ちなみに、今はすでに2018ssのサンプルの修正をしているそうです…!

手仕事へのこだわり

People Treeの服は、手作業で作られています。
手編み、手刺繍、手織り、手紡ぎ、手染め、手彫り、型押し、シルクスクリーンなどの技術でできています!
このような手仕事は、経済的・社会的不利な立場にある人びとに、収入を得る機会を作れることが最大の強みです。
また、そうした人々が自分のスキルを身につけることができます。
この「手仕事」の中でも手織りと手刺繍に関するお話が印象に残りました。

男性仕事の手織りを女性がやる村

バングラデシュのタナパラ・スワローズでは、ハードワークで普通は男性の仕事である手織りを、女性が行っています。
その理由は、独立戦争で村の男性が少なくなってしまったからです。
女性が自立するためにこの仕事を行っているのですが、力が弱いからこそ、柔らかい風合いの生地ができるそうです。

必ず手刺繍を入れる

この村では、刺繍も行っています。
People Treeでは、必ず刺繍を入れるようにしているそうです。
それは、刺繍を仕事にしている人たちの収入が確保できるようにするためだそうです。
イメージをちゃんと明確にするためにコミュニケーションをとる重要性についてもお話ししていました。

どんなことに気をつけて生活していますか!?

最後に、席が近くの人と、日々どんなことを意識して生活しているのか、ちょっとした意見交換を行いました。
私の周りで出た意見は、「すぐに捨てない工夫として、雑巾にしたり、店頭の回収ボックスに入れている」、「10年後着れるかどうかを基準にしている」というのがありました。
その他に、家庭科を教えている先生がいらっしゃって、子供達にどう伝えるのかという部分で「自分のこととして感じられる」を大切に伝えているという方もいました。
その一着でどんな影響があるのか、まだまだ知らない方がいっぱいいると思います。
私もこうして伝えるために記事を書いていますが、自分のこととして感じてもらえるような伝え方を軸にしたいなと思いました!頑張ります(笑)

印象に残っていること

上記以外に印象に残ったことは、People Treeのデザイナーさんの「選択肢を増やすために作る側が努力をする」という言葉でした。
フェアトレードのものやエシカルなものは、まだまだ選択肢が狭いと感じています。また、その状態は「しょうがない、それがフェアなんだからそれを買うしかない」と思っていました。
正直、私の好きな服はPeople Treeのスタイルとは少し違います。ナチュラルよりも派手目(笑)
だから、INHEELSの「Who said ethical is not sexy?(誰がエシカルはセクシーじゃないなんて言ったの?)」という言葉が響いたんです。少し選択肢が増えた気がして嬉しかったです。
だけど、People TreeでもINHEELSでもないスタイルが好きな人ももちろんいると思います。
この部分を「しょうがない」で納めるのではなく、「応えていこう」としてくれているというのを知って、嬉しく思いました。

今回は、どんな風に生産者と関わっているのかというのを知れる機会となりました!
めぐるファッションラボでは、総合的な影響を扱っているので、「じゃあ実際はどんなふうにコミュニケーションを取って、仕事をしているのか」というのは見えない部分でした。
実際に私も服が作られている現場に行ってみたいと思う機会となりました(めちゃめちゃ遠いけど…笑)