めぐるファッションラボ第一回レポート

めぐるファッションラボとは

概要
エシカル・サステナブルファッションを本格的に勉強したい方へ向けた、エシカルファッションブランドINHEELSが主催する勉強会です。
洋服の原料から廃棄までを解説した「循環するファッションー新しいデザインへの挑戦」を、参加者全員で読み進め、意見交換をする形式で勉強します。
日時
3/28〜7/4の間で全8回
場所
CHANNEL 01

第一回の内容 3/28

アジェンダ

自己紹介
Part 1 【ファッション商品の変革】「材料」

内容

全ての洋服が出来上がる最初の段階である、「材料選び」について深く学びました。材料を変えることによって、サプライチェーンという材料が商品になって私たち消費者に届くまでのプロセスを変えずに、今よりエシカルな服を作ることができます。
そして、材料から考えることは大きくエシカルに関係します。その理由として、農薬による環境や人体に対する影響、作り手の労働環境に関係するからです。

材料と人

今、私たちが着ている服は誰がどこでどんな風に作ってくれたものなのかわかりません。それは、材料から私たちまで(サプライチェーンが)とっっても長いからです。
地産地消ならみなさん知っている言葉だと思います。顔が見える野菜もスーパーに並んでいます。服ももともとは人のつながりでできています。自分の知り合いが農薬中毒にかかっていたり、知っている子供が働かされていたらどう感じますか。

材料と環境

  
引用元:ナショナルジオグラフィック

こちらの画像は、アラル海という湖の1977年〜2014年(37年間)までの水量変化の様子です。
水がほぼない、といった状態まで縮小しました。これは、綿栽培に大量の水を使ってしまうからです。合成繊維は化学物質による環境汚染が懸念される一方、天然繊維である綿にも短所はあります。

考えたこと・印象に残ったこと

繊維や材料の選択はどれも一長一短だということが分かりました。その中で自分が選ぶための基準を持つことが大切で、それは人によって違っていいということを確認できたことが印象的でした。
私は、ファストファッションブランドで働いているため、「洋服を買わない」という選択はできません。
その中で私の基準はなるべく天然素材のものを選んでいくことに決めました。だから、遺伝子組換えをした綿であっても綿を選びたいと思いました。

意見交換の場で、「その洋服作りに関わった人すべてに分配されるのが、フェアトレードだと思う」という意見をあげた方がいました。
フェアトレード商品の「価格が高い」といった印象をカバーするために、どこにどれだけお金がかかっているのかという、コストの透明化をすることによって、その値段に納得して購入することができるのではないかという解決案も一緒に出してくれました。
フェアトレード商品の価格へのイメージを変える解決策になると思いました。

コストの内訳を明確にした通販サイトのEVERLANEというブランドも今度紹介したいと思います。

感想

率直な感想は、参加している人達の経歴や、仕事、エシカルへの関心度の高さがすごい!と思いました。参加者の方々の自己紹介をきいて、場違いかなと思いましたが、その中で自分ができることはここからエシカルファッションを知らない人に発信することだと思ったので、知らないことを武器にどんどん吸収していこうと思います。
また、「エシカルは突き詰めていくと、すごく内輪感が出てしまったり、周りの人は教育されたいなんて思っていないから、こうやってある意味フラットな立場が必要」だと言ってもらえて嬉しかったです。

今回のパートである材料についてこんなに深く学ぶことはないと思うし、初めて知ったことばかりでなかなか自分の意見や考えを導くのは難しいけど、正解がないからこそ「どうしたら自分が生きやすいのか」を軸にしていきたいと思いました。